Huawei P10 lite ショートインプレッション:必要にして十分

Huaweiのスマートフォン「P10 lite」を購入しました。格安のSIMロックフリー端末として人気が高くレビューも多数掲載されていますが、改めてiPhoneに慣れた人の身から見てみようと思います。

スペックと概要

P10 liteは中国のHuaweiが2017年6月に発売した端末です。価格は家電量販店(定価)で3万円、通販では2万円台中盤で売られています。

  • Android 7.0/EMUI 5.1
  • Kirin 658(Cortex-A53 2.1GHz*4 1.7GHz*4, Mali-T830)
  • 3GB RAM
  • 32GB ROM
  • 5.2-inch 1080x1920 LCD

ROMは32GBなので十分な容量です。ほぼ初期状態で18GBほどの空きがありますので、ある程度ならゲームをインストールしても問題はありません。128GBまでのSDカードに対応していますので、音楽を聴く人は用意しておきましょう。
Kirin 658は大手キャリアの端末を使っている人には耳馴染みの薄いSoCになりますが、Huawei製のSoCです。パフォーマンスについては後ほど。
RAMは3GBです。十分ではありますが、海外モデルでは4GBのものもあるようでそちらに統一しなかったことには疑問。

デザイン

シンプルでスタイリッシュなデザインは昨今のHuawei端末の魅力ですね。手に持っても「ショボい」といった感覚はありません(軽いので、たとえばiPhoneのようなズッシリ感はありません)。
ただし、前面に思いっきり「HUAWEI」とロゴが書かれているのは頂けません。一方で貝殻のようなロゴが背面に大きく書かれているようなことはなくなりました。

フラットなデザインの5型クラスのスマートフォンというと、以前使っていたXperia Z1を思い出させますが、Xperiaほどズッシリと重くありません。額縁が細くなっているので、ひとまわり大きなディスプレイでもサイズ感は感じさせませんが、端のほうにあるボタンを押そうとすると裏面がツルツルなのもあって手から滑り落ちそうになります。実用を考えるとケースは必須かもしれません。

画面が関係するのでここで言及しますが、ディスプレイはコントラストもクッキリしていて綺麗です。ただしiOS端末と比べると発色がキツめです(この辺りは好みもあると思います)。

パフォーマンス

Antutuのスコアは75000前後です(少し前からスコアの基準が変わったことに注意)。
スコアでは分かりづらいですがSNSやWebブラウジングといった普通のスマートフォンの用途であればサクサクと快適に動作します。スクロールなどに引っかかりを感じることもありません。
ただしGPUの性能は同価格帯のSnapdragon搭載機と比べると控えめで、ゲーム向けではありません。

デレステでは一応3Dリッチ&高画質設定が可能ですが、MVでも処理が全く追い付いていません。2D軽量でのプレイは快適ですが、タッチの遅延が大きくタップ音設定はOFFにしないとゲームになりませんでした。Deemoなど音ゲーをプレイするのは厳しいと思われます。また、デレステで処理が全く追い付いていない時でもほとんど発熱していないほど低発熱であることも特筆すべきでしょう(アプリのアップデートなど、ROMへの読み書きが発生するとほんのり暖かくなります)。

バッテリーライフについてはSIMを刺して持ち出しているわけではないので評価しません。Wi-Fi運用であれば2日持ちます。なおP10liteにはセルスタンバイ問題があるようなので、データSIMで運用する場合SMSを付けるか、au回線のものにしましょう(auのバンドにも対応しています)。

機能

指紋認証

P10liteに限らず昨今のHuawei端末には価格帯を問わず指紋認証が付いています。P10liteの指紋センサーは反応が素早く、手に少し汗をかいていても問題なく反応するので、iPhoneほど厳密に指紋のチェックをしていないのかもしれません(あるいは相当性能の良い指紋センサーを使っているか)。

ナックルジェスチャー

EMUIはよくできていますが、独自機能の類は少なめです。そんな中でも他社の端末には無い機能としてはナックルジェスチャーがあります。端末をコンコンとノックすることでスクリーンショットが撮れるという機能で、もう少しカスタマイズができれば面白い機能になりそうです。

不満点

非常に満足度の高い端末ですが、不満が無いわけではありません。

EMUI

標準のROMはEMUI 5.1です。機能的には問題がないのですが、見た目が他のAndroidアプリと全く異なりちぐはぐです。

iOS風にしようとして失敗している感があります。

四角いアイコンは標準で入っているGoogleのアプリにも合いません。

これはMaterial Design風のEMUIテーマをダウンロードしてくることで解消できます。見た目がちょっとダサい以外はよくできた標準ROMです。

オーディオまわり

この辺りはコストカットが感じられます。標準で付いてくるイヤホンがイマイチなのはともかく、他のヘッドホンを繋いでもヘッドホン出力からは盛大にノイズが出ます(定期的にカチッ、カチッというようなクリック音が出る)。またこちらの設定が良くなさそうですがBluetooth出力は音が割れています。音楽プレイヤーとして使うならUSB DACを繋ぐか、もっと良い端末を買ったほうが良いと思います。

総評

3万円という価格からは想像もできないほどよくできた端末です。ゲームや音楽鑑賞には向かないという明確な弱点はありますが、その辺りはちょうどiPhoneのような高価な端末が力を入れている所ですので、そこが不満ならばもっと端末にお金をかけるべきです。
逆に言えばゲームもせず音楽も音質を気にしない程度なら、十分に満足できると思います。

SIMもIIJmioのデータSIMを申し込みました。まだ届いていないのでその辺りは後ほど。